症例から見る心電図検査のパワーと醍醐味

演 者 池主 雅臣 (新潟大学医学部保健学科)

医療工学技術の発展によって日常臨床にも新しい診断治療機器が次々導入されています。心電図検査も、診断の自動化、デジタル波形保存、演算での波形構成が標準化して、記録した実波形を検査室・診察室で確認する事は以前ほど重要視されなくなったようにも思えます。しかし心電図の目視確認が診断治療の決め手となる症例は現在も少なからず経験されます。今回のセミナーでは、講演者がこれまでの診療で印象深く記憶している心電図を供覧いただきながら(伝導ブロックの不思議、心室再分極のダイナミクス、自動診断の落とし穴、その誘導大丈夫、などを提示予定)、心電図検査のパワーと面白さを共感いただけましたら幸いです。