新しい心不全治療薬の抗不整脈作用について

座 長 小野 克重 (大分大学医学部病態生理学)
山下 武志 (心臓血管研究所)

ARNI、SGLT2阻害薬、イバブラジン、ベルイシグアトを含む新しい心不全治療薬がほぼ同時期に臨床導入された。β遮断薬、ARNI、SGLT2阻害薬、MRAの4者併用療法は、fantastic fourと呼ばれ、新しい標準治療薬として位置付けられるに至っている。心不全患者の増加に伴い、心不全に伴う不整脈が著増している今、不整脈専門医もこのような心不全治療の大きな潮流変化に鋭敏である必要がある。本シンポジウムでは、このような新しい心不全薬の抗不整脈効果について不整脈専門医の視点から討論したい。