サルコペニア・フレイルそして併存疾患をもつ高齢患者のアブレーション

座 長 夛田 浩 (福井大学医学部病態制御医学講座循環器内科学)
川村 祐一郎 (旭川医科大学保健管理センター)

本邦では年々,カテーテルアブレーション件数が増加し,2019年,その数は年間9万5千例を超えた.これは,高齢者の増加とともに心房細動をはじめとしたアブレーションの対象となる不整脈患者が増えたことが大きな要因と考えられる.高齢者では,サルコペニア・フレイルを呈する患者が多く,また,複数の疾患を併せ持つことも多い.本邦ではこのような患者群でのアブレーションに関する報告は少ない.本サミットで,サルコペニア・フレイルあるいは併存疾患の有無が本邦の高齢患者のアブレーションの成功率および合併症の発症等にどのような影響を与えるかを明らかにしたい.